美肌のために必要な栄養は?栄養不足による肌への影響や効率よく補う方法も【インタビュー:広島ステーションクリニック様】

「ニキビがなかなか治らない」「シミが気になる」などの肌のお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

美容施術など外側からのアプローチを試しているという方もいらっしゃるかと思いますが、美肌を維持するためには、身体の内側から栄養を摂るということがとても大切です。

そこで今回は、広島ステーションクリニック様に美肌と栄養の関係について詳しくお話を伺い、栄養不足による影響や効率よく栄養を補う方法について解説していただきました。

ニキビやシミなどで悩んでいる方やハリと弾力のある美しい肌を維持したいと考えている方は、最後までご覧ください。

目次

肌に良い栄養とは?栄養不足は、肌にどんな影響を及ぼす?

私たちの皮膚は、コラーゲンと言う成分がおよそ70%以上占めています。美肌になるためには、コラーゲンを上手に作っていくということがとても大切です。

コラーゲンを合成し、ハリと弾力のあるモチモチの肌を作るなら、鉄分とビタミンCは欠かせない栄養素になります。なぜなら、コラーゲンの構造の維持には鉄分とビタミンCが必須の栄養素だからです。

また、材料であるたんぱく質も重要で、その合成にはビタミンB群がも必要です。

美肌医療機器のポテンツァやダーマペンは、皮膚に穴をあけて、皮膚の再生する力を利用するものです。

この肌を作り直すという作業が非常に重要になりますが、栄養が十分でないと、肌の再生は上手くいきません。

美しい肌を保つためには、コラーゲンの合成を助ける鉄分、ビタミンC、たんぱく質の他にも、ビタミンB、ナイアシン、亜鉛、ビタミンA、ビタミンDなどの栄養素をバランスよく摂取することが求められます

皮膚は「内臓の鏡」と言われています。体の中で1番最初に切り捨てられるところなんです。

例えば栄養状態が悪くなると、抜け毛が増えたり、爪が割れるということがありますよね。これは、内臓の方を作ることを優先した結果、起きてしまっているのです。

つまり栄養不足だと、肌にさまざまな影響を及ぼす恐れがあります。栄養を十分に摂るということが美肌にはとても大切です。

コラーゲンを合成するのに欠かせない鉄分、不足するとどうなる?

コラーゲンを合成するのに、欠かせない栄養素のひとつが鉄分です。

鉄分が不足すると、皮膚や血管の構造が弱くなるためちょっとぶつけたりするだけで、あざができたり、かかとがカサカサになったり、爪が割れるなどの影響が出ます。

また、鉄不足により、コラーゲンがうまく生成できず、肌のターンオーバーも悪くなるためにきびも治りにくくなってしまいますし、活性酸素を分解するカタラーゼがちゃんとできないためシミもできやすくなります。。

皮膚だけでなく、疲れやすさや鉄は立ちくらみ、精神の不安定などの症状も良くする効果があるため、体を健康な状態に保つためにもとても大切な栄養素です。

鉄分はどのくらい摂取したらいいの?

鉄分は、汗や便などから排出されるので、排出された鉄分を補わなければいけません。

ただ、鉄分は体でつくることができないため、外から補う必要があります。

一般的には、1日あたり食事から10~15mg接種し、そのうちざっくり1割の1mgが吸収され1mgの排出があります。 一方、生理出血がある女性の場合は、個人差はありますが、1ヵ月あたり約30mg多く鉄分が失われます

つまり、男性は1ヵ月に30mgの鉄分を摂って、30mgの鉄分が排出されるのに対し、生理出血のある女性は、倍の約60mg鉄分が排出されることになるので、女性は男性の倍の鉄分を摂取しなければいけないということになります。

鉄分を効率よく補う方法は?

鉄分は、基本的には食事で補います。失われた鉄分を補うためには、魚や肉の赤い部分を取ると良いです。なぜなら赤い部分に鉄分の多いミトコンドリアがあるからです。具体的には、魚の血合いの部分や赤身の肉、レバーなどを食べるのがおすすめです。

推奨としては、両手いっぱいのお肉を食べてほしいですが、そんなにたくさんの量のお肉や魚を食べるのは難しいですよね。

片手分に収まるくらいのお肉を食べて、足りないものはサプリメントなどを活用するのがいいでしょう。

鉄のサプリメントは、大きく分けて3種類ありますが、おすすめは吸収が良く胃腸にやさしいヘム鉄のサプリメントです。保険で処方される鉄剤や海外から輸入されて入ってくるキレート鉄は腸内環境を悪化させ、身体に炎症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

食事とサプリメントを上手く使って、効率よく鉄分を摂取しましょう。

美しい肌になるためにビタミンCはどのくらい必要?

コラーゲンを合成するのに、鉄分はもちろん大切ですが、鉄分だけ取ればいいというわけではありません。

先ほどもお話しましたが、ビタミンCも合わせて摂取することが大切です。

ビタミンCは美容的には、1日1g以上できれば2gを摂るのがおすすめですが、レモンでいうとおよそ50~100個分の量になります

食事だけで摂るのはなかなか難しい量ですので、サプリメントを利用すると良いでしょう。

ビタミンC は摂取だけに注視してはいけません。お酒をたくさん食べたり飲んだり、たばこを吸うと、活性酸素が発生しビタミンCが大量に消費され、老化を促す原因になります

活性酸素の働きを抑え、老化を防ぐビタミンCは美肌だけでなくアンチエイジングにも有用な栄養素です。

栄養療法をする際の注意点は?

ただ単に美肌に必要な栄養素を鉄分やビタミンBやCを取ればいいのかというと、それだけではなく、栄養療法の肝は、胃腸の状態も良くないといけません。なぜなら、胃腸が悪いと栄養素が十分吸収できないからです。

また、身体に炎症があると、鉄分の利用障害を起こす恐れがあります。風邪だけでなく、便秘、下痢、脂肪肝なども身体の炎症の一つです。

まずは、身体の炎症の改善と、胃腸の状態を良くすることが栄養療法では非常に重要です。

また、含まれている栄養素の量も大事です。マルチビタミン、マルチミネラルなど、体に良い栄養が入っていたら、全部良いと思ってしまいますが、ただ、その人が必要とする体に十分な量の栄養素を摂らないと、細胞は復元しませんので、適切な量を摂るということが非常に大切になります。

このように美肌の鍵は胃腸の調子も整え、体の内側を見直すことが肝心なのです。

広島ステーションクリニック様の特徴

当院では、美容施術だけでなく、内側から美しくなるということを大事にしています。

美容医療は施術することで効果が出ますが、その効果を最大限活かし、持続させるためには、栄養がとても大切です。

また、顔がきれいになっても、姿勢が悪かったり、筋力がないと美しく見えないため、運動も合わせて必要になります。

当院では、栄養療法に精通した医師と管理栄養士による徹底的な栄養指導と個々に合わせた最適なサプリメントのご提案をしています。

さらに、提携施設である「Dr’s gym 健人」では、体幹トレーニングなど運動療法にも力をいれています。こちらはオンラインでも受けることが可能です。

なかなかニキビが治らない、体の不調などを感じていたら、患者様の肌と健康づくりをチームでサポートいたしますので、ぜひ当院にいらしてみてください。

広島ステーションクリニックの石田院長は「鉄活」に関する著書も執筆されています。気になる方はチェックしてみてくださいね。

インタビュー:石田清隆
社名:広島ステーションクリニック
事業内容:美容皮膚科、運動療法、一般内科、肝臓内科、栄養療法
美容皮膚科サイト:https://hs-clinic.jp/biyou/
内科サイト:https://hs-clinic.jp/

出版:https://amzn.asia/d/7ArRtVF

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