シワができるメカニズムや予防方法を解説|施術内容も詳しく紹介【インタビュー:APOLLO BEAUTY CLINIC様】

年齢と共に気になってくる目元や口元の「シワ」。見た目年齢にも大きく関わってくるため、気になっているという方も多いはず。

今回は、シワができるメカニズムから、自分でできる予防方法、シワ取りの施術方法まで、APOLLO BEAUTY CLINIC様にお伺いしました。

シワについてお悩みの方、施術を受けてみたい方は最後までチェックしてみてください。

目次

シワ取りの施術はいつから人気に?

シワ取りは「常に人気」の施術です。シワに対する美容医学的なアプローチは、美容医療黎明期からの課題でした。流行に左右されない昔からの課題であり、技術も日進月歩で進化しています。

大がかりな外科手術が主流だったころもありますが、近年ではボツリヌス毒素やフィラー注入の技術も確立し、より手軽にシワ治療を受けられる時代となったことで、一気に脚光を浴びたと考えられます。

他者から見た年齢の印象は、しみの多さよりシワの多さに起因しているということが2008年の調査でわかりました(Fink B, Matts PJ. JEADV 2008; 22: 493-498)。このデータから、アラガン・ジャパン株式会社は毎年4月8日を「しわの日」と定め、積極的なシワ対策の啓発が試みられています。

どうしてシワができたり、濃くなったりするの?

シワが出現したり濃くなったりするメカニズムはいくつかあります。

まず、皮膚の「真皮」という層に、肌の潤いや弾力を与えてハリをもたらすコラーゲンやエラスチンというタンパク質があります。このコラーゲンやエラスチンの減少や変性が、シワの成因に大きく関わってきます

コラーゲンやエラスチンの減少・変性に寄与する要素は加齢、紫外線、繰り返す炎症、精神的ストレス、喫煙、寝不足、栄養素の偏りなどが挙げられます。

特に加齢による変化は肌の状態のみならず、顔の靭帯や骨格まで影響を及ぼすため、シワ改善の治療も一筋縄ではいきません。

コラーゲンやエラスチンの減少・変性以外に、表情筋の癖という要素もあります。

たとえば眉間にずっと皺を寄せる癖がある方はそうでない方に比べて眉間のシワも多く深くなります。よく笑う方も同様で、目尻の笑いジワが多く深くなります。また肌の乾燥は、細かいちりめんジワが増える原因となります。

日ごろからシワを予防することはできる?

美容医療に頼る前に、ご自身でもできるシワ予防はたくさんあります。

紫外線対策

紫外線対策をしっかりすれば、対策していない方に比べて将来のシワ形成リスクはかなり下がります

コラーゲンの生合成には、アミノ酸を原料とし、ビタミンCや鉄がそれらをサポートしています。栄養摂取に偏りがあったり、精神的・肉体的ストレスや喫煙が加わったりすると、せっかく摂取したコラーゲンの材料がうまく吸収されないといったことも考えられます。

タバコ、ストレス、睡眠

タバコを控え、適度にストレス発散をしたり、しっかり睡眠をとったりすることも、日常的にできる大切なシワ予防のひとつと言えるでしょう。

皮膚へのほどよい刺激

さらに、皮膚には伸展刺激を与えることによりさまざまな反応が起こるといわれており、コラーゲン増生効果も指摘されています。

美顔ローラーなどでほどよく皮膚に伸展刺激を与えることにより、上記の効果が期待されるというのは理にかなっています。しかし、やり過ぎは過度の摩擦となり、かえって皮膚トラブルを助長するため注意が必要です。

施術方法と、それぞれの特徴

シワに対する代表的な美容医学的アプローチは以下の通りです。

ボツリヌス毒素注入

ボツリヌス菌という菌が産生する毒素は、筋肉を動かなくする作用があります。この特徴を利用して、表情筋のよく動く場所に局所注入することで筋肉の動きを和らげ、シワを改善していくという方法です。

もともとは痙性斜頸や眼瞼けいれんに対する保険治療薬でしたが、自由診療の一環としてシワ改善にも広く浸透しています。「ボトックスビスタ」や「ボツラックス」、「ニューロノックス」といった製剤があります。

コラーゲンブースター注入

コラーゲン生合成に必要な材料を、皮膚の直下に局所注入することでコラーゲンの生合成を促す治療です。

「ジュベルック」、「ベビーコラーゲン」、「リジュラン」などが代表的な製剤です。

超音波、RFなど

超音波やRF(ラジオ波)を特殊な方法で照射することにより、肌の深層に熱が加わります。その刺激により肌の再構築を起こさせることでコラーゲン生合成を促し、シワを改善していく方法です。

肌の深層にあるHSP(ヒートショックプロテイン)を熱により活性化させ、肌の潤いを増やしていくといった作用も期待されています。

フィラー注入

長年に渡って刻み込まれてしまった深いシワに対し、局所的にフィラー(充填材)を注入しボリュームを持たせることによって、シワを改善する方法です。ヒアルロン酸などがよく知られています。

ほうれい線や額にボリュームを出すといった方法が一般的ですが、近年はフィラー製剤の製造技術が高くなり、肌のリフトアップにも硬いフィラーが使用されています。

線維芽細胞注射

自身の身体から少しだけ皮膚を採取し(耳裏から採取することが一般的です)、その中からコラーゲンを作る細胞「線維芽細胞」を実験室で培養し、大量に増やしてから、その線維芽細胞を肌のシワになっている部分に局所注射して戻していく方法です。

これは「再生医療」という分野なので、厚生労働省から「再生医療等提供機関」の認可が下りた施設でないと施術を受けられません。

外科手術

肌の弛みがひどい場合には、額や耳裏の皮膚を切除し、顔の奥にある靭帯を縫縮することでリフトアップを図り、シワを総合的に改善していくという方法があります。外科医の卓越した技術が必要であるため費用も高額になります。

ほかにもシワにアプローチする美容医療は多々ありますが、代表的なものは上記のようになります。

ダウンタイム中にやってはいけないことは?

たとえばボツリヌス毒素注入直後は、熱いお風呂やサウナに入ったり、運動をしたりすると体温が上昇し、毒素の成分が失活してしまうため、期待した効果が出なくなる可能性があります。

その他の注入治療も同様で、内出血や腫れが長引く原因となるため、数日は安静にしていることが望ましいと考えます。

ヒアルロン酸で顔のボリュームを補った場合、フェイシャルエステやマッサージを受けると注入したヒアルロン酸が分散してしまう可能性があるため、それも数週間程度控えた方がいいでしょう。

シワは一度の施術でなくなる?

結論からいうと、「一度の施術で満足することは多いが、永続的ではない」ということです。

たとえばボツリヌス毒素注射は、一度打っても効果は数ヶ月で消失してしまうため、また表情ジワが蘇ってきます。ヒアルロン酸も同様で、数ヶ月から数年程度で吸収・分解が進み、元のシワが蘇ってきます。

再生医療や外科手術でも劇的にシワは改善しますが、加齢による変化を止めることはできないため、定期的なメンテナンスが必要になります。

シワ取りのリスクは?

前述したシワ改善の美容施術は、どれもリスクがある治療です。

ボツリヌス毒素注入は、筋肉を動かなくさせるため、一度での注入のし過ぎには要注意です。

たとえば額のシワに対してボツリヌス毒素を打ちすぎると、目が重くなって開きにくくなったり、目尻のシワに対してボツリヌス毒素を打ちすぎると、笑ったときに目が不自然になって怖い、といった印象を与えかねません。

フィラー注入は感染症のリスクもありますし、大事な血管にフィラーが入ってしまうことで引き起こされる皮膚壊死や失明などのリスクも考えられます。

可及的速やかに対処すれば大事に至ることは少ないのですが、知らずに放置したり、解剖学的な知見に乏しい医師による施術は取り返しのつかない重篤な後遺症になりかねません。

しっかりと医師のカウンセリングを受け、納得のいく説明を受けてから施術を行いましょう。

APOLLO BEAUTY CLINIC様の強み

シワ治療に関して、当院は絶対の自信を持っています。

VISIAという肌診断機を用いて肌のシワを解析し、施術前後でどのくらいシワが良くなったか提示することも可能です。

お悩みの程度とご予算から相談

ボツリヌス毒素やフィラー注入に関しては打ち過ぎを防ぐべく、必ず医師である私が患者さんと話し合ったうえで量を決定しています。量によって金額も変わるため、お悩みの程度とご予算の両面からご相談が可能です。

アフターフォローも万全

シワ治療の後遺症に対するアフターフォローも万全で、フィラー注入後のトラブルに関しては24時間対応しています。

納得のいく治療を

シワは私たちにとって身近な悩みです。美容医療はシワ治療とともに発展してきたといっても過言ではありません。

以前は美容医療に対してハードルが高く、美容医療を受けている方々や美容医療に従事する人々は偏見に晒されていた時代もあります。しかし技術の進歩や先人の努力の甲斐あって、美容医療はハードルが下がり、シワ治療はよりお手軽なものになってきました。

同時に、ハードルが下がったがゆえに起こるトラブルも散見されています。シワ治療の安い広告で患者さんを誘導し、蓋を開ければ法外な金額を請求する美容クリニックも存在します。

よりお手軽になった治療だからこそ、しっかりと事前に情報を集めてから施術に臨む必要があると痛感しています。

これを読んでいるシワにお悩みの方にとって納得のいく治療を受けられるよう切に願っております。私にお役に立てることがあればいつでもお気軽にご相談ください。

美容整形ジャーナル特別割引

ボツリヌス毒素「ニューロノックス」440円(1単位あたり)を330円でご提供(初回のみ)します。

美容整形ジャーナル限定で、ヒアルロン酸製剤全品半額モニター(全顔使用せず、パーツモニターのみ)も行います。

インタビュー:鬼沢正道(院長)
社名:APOLLO BEAUTY CLINIC
事業内容:美容外科、美容皮膚科クリニック
サイト:https://apolloclinic.jp/

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