糸リフトは失敗することがあるって本当？原因・後悔しないための対策を詳しく解説

メスを使わずに手軽にリフトアップできる糸リフトは、たるみやほうれい線の改善を目指す方に人気の施術です。

しかし、SNSやブログでは「失敗した」「やらなきゃよかった」という声も見かけることも。

本記事では、糸リフトで起こりうる失敗例やその原因、そして後悔しないためのポイントを詳しく解説します。

これから施術を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

糸リフトとは？

糸リフトとは、特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるみを物理的に引き上げる美容施術です。

糸には「コグ」と呼ばれる小さなトゲや突起が付いており、皮下組織に引っかかることで持続的なリフトアップ効果が得られます。

メスを使わないため傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムが短いことが大きなメリットです。

また、糸が体内で分解される過程でコラーゲンの生成が促進され、肌にハリやツヤが生まれる効果も期待できます。

施術直後から効果を実感できるため、フェイスラインのもたつきやほうれい線、マリオネットラインなどが気になる方に適した施術といえるでしょう。

糸リフトの失敗例を紹介

糸リフトは比較的安全な施術ですが、医師の技術不足や施術後のケア不足により、失敗と感じてしまうケースもあります。

ここでは、実際に報告されている主な失敗例を紹介します。

顔がひきつる

糸で皮膚を強く引き上げすぎたり、糸の本数が多すぎたりすると、顔がひきつったように感じることがあります。

特に施術直後は、糸がまだ皮膚に馴染んでいないため、表情が不自然になったり笑いにくくなったりする場合があります。

多くの場合、1週間から1ヶ月程度で徐々に馴染んでいきますが、それ以上経っても改善しない場合は医師に相談しましょう。

糸が透ける

糸を埋める深さが浅すぎると、皮膚から糸が透けて見えてしまうことがあります。

これは医師の技術不足や経験不足が原因で起こる失敗例です。

特に皮膚が薄い方は注意が必要で、施術前のカウンセリングで肌の状態をしっかり確認してもらうことが大切です。

痛みや腫れが長期間続く

通常、糸リフト後の痛みや腫れは数日から1週間程度で治まります。

しかし、糸の挿入位置が適切でなかったり、感染症を起こしたりすると、痛みや腫れが長引く可能性があります。

2週間以上経っても症状が改善しない場合や、急激な赤みや腫れが出現した場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談してください。

リフトアップ効果がない・持続しない

施術後に期待していたほどのリフトアップ効果が感じられない、または数ヶ月で元に戻ってしまったというケースもあります。

糸を挿入する層が適切でなかったり、皮下脂肪の量や肌の状態に合った糸を選べていなかったりすることが原因です。

また、たるみの程度が強い場合は、糸リフトだけでは十分な効果が得られないこともあります。

髪の毛が抜ける

側頭部など髪の生え際から糸を挿入する場合、施術時の刺激や局所的な炎症により毛根がダメージを受けることがあります。

一時的な脱毛がほとんどですが、稀に毛が生えにくくなることもあります。

経験豊富な医師であれば、毛根へのダメージを最小限に抑える技術を持っているため、クリニック選びが重要です。

顔が大きくなったように感じる

施術直後は麻酔や施術による腫れで、一時的に顔が大きく見えることがあります。

また、糸で皮膚を引き上げすぎたり、脂肪の移動が不自然だったりすると、頬がこけて不健康な印象になることもあります。

多くの場合、数日で腫れは引きますが、1週間以上経っても改善しない場合は医師に相談しましょう。

肌がボコボコに

糸の角度や深さにバラつきがあると、肌に凹凸ができてボコボコとした見た目になることがあります。

ダウンタイム中の一時的な症状である可能性もありますが、1ヶ月経っても改善しない場合は失敗している可能性が高いです。

技術力の高い医師であれば、このようなトラブルはほとんど起こりません。

糸リフトが失敗する原因は？

糸リフトの失敗には、いくつかの共通する原因があります。

主な失敗原因

原因	詳細
医師の技術不足	糸を挿入する深さや角度、引き上げる強さなどの判断を誤る
経験不足	患者の顔の構造や肌質に合わせた適切な施術ができない
カウンセリング不足	患者の希望や肌の状態を十分に把握できていない
糸の選択ミス	患者の肌質やたるみの程度に合わない糸を使用する
施術後のケア不足	患者が術後の注意事項を守らず、糸がずれたり炎症を起こす

糸リフトは一見簡単そうに見えますが、実際には医師の高い技術力と豊富な経験が必要な施術です。

どの糸を選ぶか、何本入れるか、どこから入れるか、どの深さに入れるか、どれくらいの強さで引っ張るかなど、さまざまな要素を総合的に判断する必要があります。

また、医療機関とのコミュニケーション不全も失敗の原因になります。

カウンセリングで十分に希望を伝えられなかったり、クリニック側が意に反する施術を強引に勧めてきたりすることで、満足のいく結果が得られないこともあるのです。

糸リフトで失敗しないための施術後の過ごし方

施術後の過ごし方を工夫することで、ダウンタイムを短くし、失敗のリスクを減らすことができます。

施術した部位を冷やす

施術直後から数日間は、患部を冷やすことで腫れや痛みを和らげることができます。

保冷剤をタオルで包んで、優しく患部に当てましょう。

ただし、長時間冷やしすぎると血行が悪くなるため、10分程度を目安に適度に休憩を挟みながら行うことが大切です。

口を大きく開けない

糸が組織に馴染むまでの1〜2週間は、口を大きく開ける動作を避けましょう。

大きく口を開けて笑ったり、硬いものを食べたりすると、細胞組織に引っかかっていたコグが外れてしまう可能性があります。

食事の際は豆腐やゼリーなど柔らかい食べ物を選び、小さく切って食べることをおすすめします。

また、歯科治療も口を大きく開ける必要があるため、1ヶ月程度経過してから通うようにしてください。

激しい運動や飲酒を控える

血行を促進する行動は、腫れや内出血を悪化させる原因になります。

施術後1週間程度は、激しい運動や飲酒、サウナ、長時間の入浴を控えましょう。

入浴はシャワーのみにし、体を温めすぎないよう注意してください。

うつ伏せで寝ない

施術後は仰向けで寝るようにしましょう。

横向きやうつ伏せで寝ると、顔を圧迫してしまうため、痛みが強くなったり糸がずれてしまう恐れがあります。

枕を少し高めにすると、腫れの軽減にも効果的です。

糸リフトを失敗しないためのクリニック選びのポイント

失敗を避けるためには、信頼できるクリニックと医師を選ぶことが重要です。

実績のある医師が在籍しているか

医師個人の経歴や実績を重視してクリニックを選びましょう。

クリニックの知名度やブランド力だけでなく、実際に施術を担当する医師がどれだけの症例数を持っているかを確認することが大切です。

医師のSNSやクリニックのホームページで症例写真を見て、自分の理想とする仕上がりに近いかチェックしてみてください。

糸の種類が豊富に揃っているか

糸リフトで使用される糸には、PDO、PCL、PLA、PLLAなど様々な種類があります。

それぞれ持続期間や引き上げる強さ、コラーゲン生成効果などが異なるため、患者の肌質やたるみの程度に合わせて選ぶ必要があります。

複数の種類の糸を取り扱っているクリニックであれば、より適切な提案をしてもらえる可能性が高いでしょう。

カウンセリングは丁寧か

カウンセリングの質は、施術の満足度に直結します。

医師が患者の希望をしっかり聞いてくれるか、リスクやデメリットについても正直に説明してくれるかを確認しましょう。

また、一方的に高額な施術を勧めてくるクリニックは避けた方が無難です。

複数のクリニックでカウンセリングを受けて、じっくり比較検討することをおすすめします。

保証制度は整っているか

万が一失敗した場合の修正対応や保証制度が整っているかも重要なポイントです。

失敗修正に対応している医師は、糸リフトに関して高い技術を持った誠実な医師である可能性が高いといえます。

カウンセリング時に「万が一失敗した場合、どのような対応をしていますか」と確認してみましょう。

糸リフトで失敗した場合の対処法

万が一、糸リフトで失敗したと感じた場合でも焦らず適切に対処しましょう。

施術後1ヶ月は様子を見る

施術直後は糸がまだ皮膚に馴染んでおらず、引き上げが強く感じる場合があります。

しかし、数週間から1ヶ月程度で徐々に皮膚に馴染んでいき、自然な仕上がりになるケースも多いです。

そのため、施術後間もない時に「失敗した」と焦るのではなく、まずは1ヶ月程度は状態を観察してみてください。

感染の兆候があればすぐに相談

患部に急激な赤みや腫れが出現した場合は、感染の可能性が考えられます。

この場合は早めに施術を受けたクリニックに連絡し、医師の診察を受けましょう。

糸の除去や修正施術を検討

1ヶ月以上経っても症状が改善しない場合は、糸の除去や修正施術を検討する必要があります。

施術を受けたクリニックに相談するのが基本ですが、対応が不十分な場合は、糸リフトの修正に実績のある別のクリニックでセカンドオピニオンを求めることも選択肢の一つです。

まとめ

糸リフトは手軽にリフトアップ効果が得られる人気の施術ですが、医師の技術不足や施術後のケア不足により失敗するケースもあります。

失敗を避けるためには、実績のある医師が在籍し、丁寧なカウンセリングと保証制度が整ったクリニックを選ぶことが重要です。

また、施術後は口を大きく開けない、激しい運動や飲酒を控えるなど、注意事項を守って過ごしましょう。

万が一失敗したと感じても、まずは1ヶ月程度様子を見て、改善しない場合は医師に相談してください。

正しい知識を持ち、信頼できるクリニックを選ぶことで、満足のいく結果を得られる可能性が高まります。