「肌のターンオーバーが促進できる美容皮膚科の施術とは?」

肌のターンオーバーが促進できる美容皮膚科の施術とは

「最近、肌のくすみが気になる…」「肌がゴワゴワして、化粧水がなじみにくい…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
もしかするとそれは、肌のターンオーバーの遅れが原因かもしれません。
こちらの記事では、肌のターンオーバーが促進できる美容皮膚科の施術についてご紹介しています。

目次

そもそも肌のターンオーバーとは?

美しく健康な肌を目指すなら、ターンオーバーの働きを正常に保つことが欠かせません。
ここではまず、あなたの悩みがターンオーバーの影響によるものなのかを判断するために、肌のターンオーバーとは何かについて見てみましょう。

ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりのこと

肌は新陳代謝によって、古い細胞から新しい細胞に常に生まれ変わっています。
ターンオーバーとは、この肌の生まれ変わりのサイクルのこと。
ターンオーバーの周期は健康な肌で28日間といわれており、この周期が遅くなると、肌の生まれ変わりが滞って角質が厚くなるのです。
ターンオーバーが遅くなると、下記のような肌トラブルが起こりやすくなります。

・毛穴詰まりやニキビ
・肌のくすみ
・シミやソバカス
・肌の乾燥
・肌の色ムラ
・肌のごわつき、ざらつき

ターンオーバーが遅くなる原因

ターンオーバーが遅くなる原因には、下記のようなものがあります。

・加齢
  年齢を重ね、新陳代謝が低下することで、ターンオーバーにかかる日数は少しずつ伸びていくもの。
  個人差はありますが、20代で約28日だった周期が、30代では約40日、40代では約55日かかるとも言われています。

【出典】
お肌のターンオーバーとは?乱れるとどうなる? (private-skin.clinic)

肌の乾燥
肌表面の水分が不足していると、古い細胞がうまく剥がれずに肌に残ってしまうことも。
新しい細胞が表面に出にくくなることで、ターンオーバーが滞る原因になります。

間違ったスキンケア
肌の乾燥が気になるからと、洗顔をササっと済ませてはいませんか?
 十分な洗顔ができていないと、はがれ落ちるべき角質が残ってしまうことで、ターンオーバーが遅くなる原因になります。

生活習慣の乱れ、ストレス
普段の生活習慣も、肌のターンオーバーに深い関わりがあります。
寝不足、運動不足、栄養バランスの偏り、喫煙などだけでなく、ストレスもターンオーバーが乱れる大きな原因の一つです。

肌のターンオーバーを促進!美容皮膚科の施術とは?

スムーズなターンオーバーは美しい肌には欠かせないもの。
しかし、セルフケアでの改善が難しい場合はプロに頼るのも一つの方法です。
ここでは、美容皮膚科で受けることのできる、肌のターンオーバーが促進できる施術について見てみましょう。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、肌に薬剤を塗り角質層や表皮に成分を浸透させ、肌の角質を取り除く施術のこと
古い角質や汚れを取り除くことでターンオーバーを促進し、肌荒れや肌トラブルなどを改善する効果があるのです。
ケミカルピーリングで使われる薬剤には様々ありますが、代表的なものには下記のようなものがあります。

・グリコール酸ピーリング
 グリコール酸とはフルーツ酸の一種で、サトウキビやパイナップルなどに多く含まれている天然由来の成分です。
 グリコール酸には、角質の細胞同士の結合を弱める働きがあり、古い角質をはがすことで肌のターンオーバーを促します。

・サリチル酸マクロゴールピーリング
 サリチル酸とは、角質を溶かす強い作用を持っている酸のこと
 古い角質を溶かす働きをすることで、肌のターンオーバーを促します。
 サリチル酸自体は刺激が強い成分ですが、マクロゴールという成分の働きで、サリチル酸が肌の深部まで浸透するのを防いでくれるのです。
 肌への刺激を抑えながらも、より均一に角質を取り除ける効果があります。

・マッサージピール(コラーゲンピール)
 マッサージピールとは、「PRX-T33」という薬剤を、マッサージしながら浸透させる施術のこと。
 ターンオーバーの促進だけでなく、肌の奥にある真皮という層に働きかけて、コラーゲンの生成を促す効果もあるのです。
 また、成分の組み合わせの効果により、痛みやダウンタイムが少ないという特徴があります。

ハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルとは、水流の力を利用して肌の古い角質や毛穴汚れ、メイクの落とし残しなどを吸引する施術です
水流の力と、穏やかなピーリング剤を合わせることで、肌への負担を抑えながらターンオーバーを促します。
不要な角質を取り除くだけでなく、美容液の導入を同時に行うので、肌のうるおいも補給できるというのが特徴です。
ダウンタイムがほとんどなく、施術直後でもメイクが可能なので、気軽に受けやすいというメリットもあります。

ダーマペン

ダーマペンとは、髪の毛よりも細い針で肌に穴を開けることで、肌の自然治癒力を高める施術をいいます。
肌の再生力によって、コラーゲンやエラスチンといった成分の生成が促され、ターンオーバーの促進に繋がるのです。
また、肌に空いた微細な穴から、肌悩みに応じた有効成分をダイレクトに届けられるといった特徴があります。
ダーマペンは針を刺してあえて傷を作るので、人によっては施術後に痛み、腫れ、赤みなどが数日間続くこともあるでしょう。
ダーマペンとマッサージピールを組み合わせた、ヴェルベットスキンという施術もあります。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、肌に複数の波長の光を照射することで肌トラブルに働きかける施術のこと。
照射した光が肌の細胞を活性化させることで、ターンオーバーの促進に繋がります。
複数の波長の光を同時に肌の奥に届けるので、シミ、赤ら顔、たるみなど、複数の肌悩みに対して同時に働きかけることができるのがメリットです。
素肌を傷つけることなく治療ができるので、痛みやダウンタイムが少なく、施術後すぐに洗顔やメイクをすることができます。
フォトフェイシャルを受ける時の注意点として、肝斑の治療には向いていません。
肝斑とは、頬などに現れる左右対称のシミのこと

フォトフェイシャルを照射することで肝斑が悪化する可能性があるため、施術を受ける時は注意が必要です。

【出典】
フォトフェイシャルで肝斑は消える?濃くなる?治療の注意点は? | 美容医療の適切な知識と情報を発信 VBCメディア (venusbeautyclinic.com)

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーとは、点状のレーザーで肌表面に細かな穴を空け、傷を治そうとする自然治癒力を活性化させる施術のこと
肌の再生力によって、ターンオーバーの促進に繋がるのです。
フラクショナルレーザーによる熱エネルギーは肌の深く真皮まで到達するので、線維芽細胞を活性化させます。
線維芽細胞とは、コラーゲンやエラスチンを生み出す働きをする細胞のこと。
コラーゲンやエラスチンの産生が促されることで、肌のハリ、ニキビ跡、毛穴の開きなど、様々な肌悩みの改善に効果が期待できるのです。
フラクショナルレーザーには様々な種類があり、機種によって効果やダウンタイムが変わってきます。

まとめ

こちらの記事では、肌のターンオーバーが促進できる、美容皮膚科の施術についてご紹介しました。
ターンオーバーとは、新陳代謝によって行われる、肌の生まれ変わりのサイクルのこと。
年齢と共に遅くなっていくうえ、生活習慣によっても影響を受けるので、セルフケアでの改善が難しい場合もあります。
そんな時は、プロである美容皮膚科に頼るのも一つの方法です。
肌のターンオーバーを促進させる施術には、様々なものがあります。
痛みやダウンタイムが心配な方は、ケミカルピーリングやハイドラフェイシャル、フォトフェイシャルといったものが、比較的挑戦しやすいでしょう

しっかりと効果を実感したい場合は、ダーマペンやフラクショナルレーザーなど、お悩みやライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。

著者情報:
【さきりこ】
大手化粧品メーカーの現役研究員。日本化粧品検定1級。化粧品、ヘアケア製品などを中心に研究開発を行う。開発した製品は美容雑誌ベストコスメ受賞。
美容の専門知識を活かして本業のかたわら、美容ライターとしても活動中。
ココナラ:https://coconala.com/users/883055

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