みるくナース様インタビュー・整形で普通の看護師からインフルエンサーへ

みるくナースさんは、フリーランスの看護師として美容クリニックで働きながら、ご自身の整形やかわいくなるための情報をSNSで発信するインフルエンサーとしても活躍しています。今回は、そんなみるくナースさんに、看護師という医療の専門家の立場から美容整形についてのお話をしていただきました。

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整形してアイドルのようにかわいい顔になりたかった

初めての整形は、二重の埋没手術でした。もともと一重で、中学生の頃はアイプチが流行っていたので、私もやっていました。でも、アイプチすると皮膚が伸びたりメイクしづらかったりするんですよね。その頃から美容整形すれば二重になれるって知っていたので、大人になったら二重にしたいと親にも話していました。親からは「20歳を過ぎたら自分の責任でやりなさい」と言われていたので、20歳の誕生日を迎えてすぐ二重の施術を受けました。

鼻の整形は社会人になってからです。元々アイドルが好きで、自分も整形すればアイドルみたいにかわいくなれるんじゃないかなと思ったんです。でも、当時は今ほど美容整形についての情報がありませんでした。大学病院で看護師として働いてはいましたが、美容の分野についての知識はなかったんです。そこで、何カ所かのクリニックに直接電話をかけて聞いてみたんです。twitterでも、韓国の整形が流行っているなど、いろいろな情報を集めました。

美容クリニックの看護師として働き始めてからは、さらに整形に関して詳しくなり、いろいろな施術も受けてSNSで発信するようになりました。もう3年くらいたちますが、今まで受けた施術の費用は総額で1,000万円くらいかかっていると思います。

日本のクリニックはアフターケアが安心

韓国の方が日本より整形費用は安いですね。整形の知識がまだあまりなかった頃は、費用が安くて流行っているという理由だけで、あまりよく考えずに韓国で整形を受けていました。でも今は、大きな施術をするんだったら、アフターケアのことも考えて日本のクリニックで受けることを勧めますね。

すぐに行ける所で受けた方がいいっていうのと、日本と韓国では法律が違うので、感染症などのトラブルがあったときにも日本の方が守ってもらいやすいからです。韓国の整形は費用が安いのが魅力ですよね。でも、安心面を考えたら、私自身も今後は日本メインで施術すると思います。

整形したことで世界が広がり、自分に自信をもてるようになった

整形して見た目が変わったのはもちろんですが、インフルエンサーとして活動できるようになったことも大きな変化です。整形しなければ、今も看護師として普通の生活をしていたわけですから、世界がものすごく広がりました。見た目が変わったことで、SNSの発信に限らず、自分の発言に自信を持てるようにもなったと思います。

やっぱり、人って見た目で判断されることが多いと思うんです。例えば就活のときなども、見た目がきれいな人の方が印象も良いですよね。私は、自立した女性になりたいと思っていて、人生においても仕事に重きを置いて生きています。男性と一緒に仕事をすることも多いですが、コンプレックスがなくなったことで、自分の発言に自信を持てるようになりました。

整形しやすくなった半面、どんどん整形できてしまうリスクも

最近は、整形を公表している芸能人やインフルエンサーも増えました。私が整形して発信し始めた頃は、まだ美容整形に対するマイナスなイメージの方が強かったと思います。美容業界に転職するときも、「ラクして稼ぐ仕事」と言われることもありました。整形すると言えば、「親にもらった体なのに」など、マイナスなことを言われたこともあります。

私は、そういうことを言われてもあまり気にしないタイプですが、周りの目が気になって整形したいけれどできないと悩んでいる子も多かったです。 今は整形に対してそこまでネガティブなイメージがないし、値段が安いクリニックもどんどん出てきているので、以前に比べて整形しやすくなったのは良いことだと思います。

ただ、整形って、お金があればあるほどできてしまうんですよね。だから、どんどんお金をかけてきれいになっていく子もいます。周りにそういう子がいると、自分ももっと整形しなくちゃと思って、昼間普通に働いていた子がお金のために夜の仕事に手を出すことも多いんです。見た目に異常にこだわりすぎちゃうのは、美容整形が広まったことのデメリットかもしれません。

私自身も、リアルな友達にいくら外見を褒めてもらっても、SNSでたった一言「ブス」って言われてしまうと、やっぱり自分は世間的に言ったらブスなのかなって思っちゃうことがあります。自分で自分の見た目のレベルが分からなくなってしまうんです。整形している子って結構みんな同じようなことを感じていると思いますよ。

あのときもっと知識があれば、と思うことも

私が受けたのは、ほとんどが全身麻酔する施術で、寝ているうちに終わってしまうものばかりでした。糸リフトやプチ整形は局所麻酔で施術することが多いですね。麻酔を打つときにちょっとチクッとしますが、麻酔が効いてしまえば施術自体は全く痛くありません。


これまで施術を受けて大きな失敗をしたことはありませんが、今ほど知識がない頃に受けた施術で、今もちょっと麻痺が残っているところはあります。それって別に医療ミスではないし、麻痺が残ることがあるっていう同意書にもサインしているので、自己責任になるんですよね。もしあのとき今ぐらいの知識があれば、もっと別の方法を選んでいたかもしれないと思うことはあります。

整形しようか迷っている理由をよく考えてみて

整形しようか迷っている患者さんには、迷っている理由をまず明確にしようと伝えています。悩んで踏みとどまってしまう気持ちが強いときは、やらない方がいい場合もあるからです。やっぱり一度切ってしまったら元に戻せないし、修正できるといってもお金がかかりますよね。どうしても自分の見た目に満足できないという気持ちがないのなら、整形する必要はないんじゃないかなと思います。

きれいになりたいけれどちょっと怖いという人には、実際に施術を受けた人の体験を聞いてみると勇気が出るかもしれません。お金が貯まったら整形したいという人もいます。でも、実際に整形のためにお金を貯めている人ってめったにいないんですよ。

いつか絶対やると決めているのなら、今すぐやった方がいいと思います。若いうちの方が傷の治りも早いし、なにより人生の中でかわいい時間が長くなるじゃないですか。借金までしてやるのは違うけれど、ほかに遊ぶお金があるんだったらそこを整形に回した方がいいよ、と患者さんにも話しています。

SNSでの発信をうのみにせず、専門家の話を聞いてほしい

SNSでは、医療資格を持っていない人が、治療に関してさまざまな発信をしているのをよく見かけます。クリニックに来る患者さんにも、そういう発信を信じている人がいて、「twitterで〇〇ちゃんがこう言っていたので、この治療法は違うと思うんですけど」と言われることもあります。

でも、実際は学会や論文などでの裏付けや根拠があって治療しているんです。だから、根拠のない情報に惑わされずに、専門家の意見を信じてほしいですね。安全に整形を受けるためには、専門分野の資格を持っている人の意見を聞くなど、情報をしっかり取捨選択することが大切だと思います。

◆みるくナース Profile◆

「賢く、正しく、美しく」がモットーの美容ナース兼インフルエンサー。SNSを通じて美容整形の体験談をありのままにお伝えしています。現在までにおよそ1000万円ほど美容医療に使いました。また、看護師として自分が治療する側でもあるので、患者としての体験を活かし沢山の人を綺麗にしたく、現在はフリーランス看護師として活動しています。

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