脂肪吸引手術には失敗の可能性が!?手術を受ける際の注意点

年齢とともに代謝機能が衰えると、それに伴い痩せにくくなります。また、一時的に他体重が減ったとしても、すぐにリバウンドをする可能性も高くなるのです。このようなときに役立つのが脂肪吸引手術ですが、この手術はリスクを伴い、失敗する可能性もゼロではありません。こちらの記事では、脂肪吸引手術の失敗例や注意点をご紹介しています。

目次

脂肪吸引手術には失敗の可能性が!?具体例をご紹介

脂肪吸引手術とは、カニューレという脂肪吸引器を使用して過剰な脂肪を吸引する手術で、一度の治療で大量の脂肪細胞を取り除けるというメリットがあります。
しかしその一方で、内臓脂肪は取り除けないというデメリットがあることや、あらゆる失敗のリスクがつきまとうことも事実なのです。
それではまず、脂肪吸引手術の失敗例からご紹介していきましょう。

脂肪のとりすぎによる皮膚の癒着

脂肪吸引手術を考えるからには、余った脂肪を少しでも多くなくしたいという思いがあるでしょう。
しかし、脂肪をむやみやたらに取り除いてしまうと、筋肉と皮膚の中間に残しておくべき脂肪の量が不足して、癒着が起こるリスクが高まるのです。
そして癒着が起こると、その部分の皮膚が茶色っぽく変色し、見るからに不自然な仕上がりになってしまいます。
もちろん、脂肪吸引手術の知識や経験が豊富な医師の場合では、患者が「脂肪を全部取って!」と希望したとしても、適度な脂肪を残すため、癒着が起こるリスクは低いでしょう。
しかし、知識や経験が浅い医師の場合では、患者の希望を鵜呑みにして、事実上失敗といえる手術を行ってしまう可能性があるのです。
脂肪吸引手術での癒着は頻繁に起こるものではありませんが、リスクがあるということだけは頭に入れておいてくださいね。

脂肪のとり残しによる凸凹

脂肪細胞は、ひとつひとつがゴロゴロとした塊で、吸引量が少なすぎたり、吸引場所が偏っていたりした場合では、一部の脂肪細胞が取り残されて凸凹の仕上がりになることがあります。
もしも凸凹ができてしまったなら、ひとまず脂肪吸引手術を受けたクリニックに相談し、再治療が可能かどうか相談してみましょう。
ただし、脂肪吸引手術後には皮下組織の修復作用によって拘縮(こうしゅく)が起こり、一時的に表面が凸凹になることもあります。
拘縮は皮下組織がギュッと縮むことで起こる現象ですが、均一に脂肪を吸引してこの現象が起こったのなら、やがて平らな皮膚になりますので、心配はありません。

左右不対象でバランスが悪い仕上がりに

二の腕や太ももなど、左右の脂肪吸引が必要になる場合、左右不対象でバランスが悪い仕上がりになることがあります。
これもまた、経験が浅い医師に任せることで起こりやすい失敗ですので、できる限り経験豊富で、なおかつ高い技術力を持った医師に任せることが何よりも大切なのです。

頬の脂肪吸引で急激な老け顔

脂肪吸引手術はほぼ全身に対応でき、顔もまた例外ではありません。
しかし、脂肪吸引手術の中でも顔は失敗しやすい場所で、頬の脂肪をとりすぎたために、ガイコツのような印象になってしまった、貧相な高齢者のような印象になってしまったという失敗例は実際にあるのです。
つまり、顔の脂肪吸引手術を受けるなら、最小限の脂肪を吸引して失敗を回避する必要があるということですね。

脂肪吸引手術で失敗したら?修正は可能?

脂肪吸引手術時には麻酔薬を大量に注入しますが、多くのクリニックでは手術後に切開口から麻酔薬を絞り出し、専用の包帯やコルセットなどで患部を圧迫固定します。
そして、この間にはまだ腫れや内出血、痛みがありますが、それらは1カ月~数カ月かけて少しずつ回復していきます。
つまり、脂肪吸引手術後数カ月が経過しないと、失敗か否かの判断ができないということなのです。
数カ月が経過して失敗だと感じたら修正しなければなりませんが、問題はその修正が可能かどうかという問題です。
結論からお話ししますと、脂肪吸引手術の失敗は修正が可能です。
たとえば、脂肪のとりすぎなら脂肪注入、脂肪の取り残しなら脂肪吸引で対応できますが、脂肪注入の場合では、ご自身の脂肪を事前に吸引しておく必要があるため、二重の手術が必要になります。
また、脂肪吸引手術の修正は、1回目の手術よりも高度な技術が必要だといわれているため、クリニック選びは慎重に行う必要があるでしょう。

脂肪吸引手術で失敗しないために。注意点をご紹介

脂肪吸引手術による失敗は、そう頻繁に起こるものではありませんが、それでも失敗ゼロの保証はどこにもありません。
そして、失敗を少しでも回避したいなら、以下の点に注意を払った上で、カウンセリングを受けてみましょう。

治療前には説明をしっかり受けておこう

脂肪吸引手術は大掛かりな手術のため、事前の説明をしっかり受けておかないと、「こんなはずではなかった」ということになりかねません。
脂肪吸引手術で最も気になるのは仕上がりかもしれませんが、それと同レベルで気にしなければならないのは、ダウンタイム(回復期間)と治療後の痛み、セルフケアの方法です。
そして、費用についてもクリニックによってばらつきがあり、麻酔代が別途かかることもありますので、総費用がどれくらいになるのか、追加料金発生の有無などについてもきちんと説明を受けておきましょう。

修正が可能かどうか確認しておこう

万が一失敗だと感じたときの対応についても確認しておきましょう。
対応可としているクリニックの場合では、無料または通常料金よりも低い料金で修正治療を行ってもらえる可能性があります。
しかし、明らかに失敗しているのにも関わらず、「しばらく様子を見ましょう」の一点張りで、のらりくらりと修正を先延ばしにするクリニックもあるようですので、注意が必要です。
この場合では、新たな費用がかかったとしても、信頼のおけるクリニックを見つけて早急に修正治療を受けるというのが賢明な判断でしょう。

評判が良い医師の見分け方

これまでに美容整形手術を受けたことがない方は、「良い医師」の基準がわかりませんよね?
このような方は、ひとまず以下の基準を参考にしてみてください。

  • 説明が丁寧、すぐに脂肪吸引手術に誘導しない
  • 脂肪吸引手術のメリットだけでなく、デメリットやリスクについての説明もする
  • アフターケアの説明も丁寧に行う
  • 受付の対応が良いクリニックならまず安心
  • 口コミ評判が良い(80%程度は参考になる)
  • 態度が悪い医師は技術が低い可能性

まずはこれらを参考にしてみてください。
しかしながら、良い医師かそうでない医師かを見極めるのは至難の技で、態度が悪くても希望通りに仕上げてくれる医師もいます。
これらはとりあず、参考として頭に入れておいてくださいね。

まとめ

今すぐに邪魔な脂肪を取り除きたいなら、脂肪吸引手術に勝る方法はないでしょう。
しかし、今回ご紹介してきた通り、脂肪吸引手術は失敗のリスクを伴う治療のため、軽い気持ちで受けてしまってはダメなのです。
脂肪吸引手術をご希望なら、まずはメリット、デメリット、失敗のリスクをよく理解した上でカウンセリングを受けてみましょう。
また、こちらでは良い医師の見つけ方についても軽くご紹介していますので、カウンセリングを受ける際の参考にしてみてください。
カウンセリングで「何となくやめたほうがいいかも」と感じたのなら、その直感を信じて別のクリニックでもカウンセリングを受けることをおすすめします。
それによってカウンセリングの受け方にも慣れ、良い医師が見つかる確率も高くなりますよ。

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