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コロナ禍でマスクを常につけているため、表情筋が緩み頬のたるみが出てきているという話をよく伺います。頬のたるみが気になってくると、ほうれい線だけでなくブルドッグラインやマリオネットラインについての心配もしなくてはなりません。というのは、これらのラインは軽い頬のたるみの延長線上にあり、年齢を重ねれば、誰にでも起こり得る現象だからです。今回は、美容外科クリニックで受けられるリフトアップ術とそのリスクをご紹介しています。
ブルドッグラインやマリオネットラインの基礎知識
ブルドッグラインやマリオネットラインというネーミング、聞いただけでイヤな予感がしますよね?
美容にご興味があるあなたなら、これらのラインについて既にご存じかもしれません。
しかし、その原因についてはそれぞれに異なり、おすすめの美容整形にも違いがあるのです。
それではまず、ブルドッグラインやマリオネットラインとはどのようなものかについて、おさらいをしておくことにしましょう。
ブルドッグラインはあのワンちゃんのような頬のたるみ
ネーミングそのままのたるみです。
そう、あの愛らしいワンちゃん、ブルドッグのように垂れ下がったたるみを意味しているのです。
ブルドッグ自体はかわいらしくファンも多いのですが、あのたるみが自分の顔にできるとなると許せないですよね?
ブルドッグラインの原因とされるのは、唇を支える筋肉やあごの運動をつかさどる筋肉の衰えによるもので、年齢とともにこれらの筋肉が衰えることで少しずつ目立ってきます。
また、もともと太っていて急激なダイエットで痩せた場合にも、頬の皮膚のたるみでブルドッグラインができることもあるのです。
このようにしてできたブルドッグラインは、日々の頬トレーニングで改善を目指すこともできますが、それには長期間が必要で、完全に元の状態に戻らない可能性もあります。
美容整形は最終手段ではありますが、改善できないブルドッグラインなら、美容整形で解消するというのが現実的かつ合理的な方法でしょう。
マリオネットラインは口角の真横にできる縦のライン
マリオネットは操り人形の口元のラインのように見えることから、こうネーミングされました。
マリオネットラインはブルドッグラインの延長としてできることが多いといわれていますので、原因はブルドッグラインとほぼ同様です。
ただし、マリオネットラインはもともと痩せていてダイエットの経験がない方にも現れることがあります。
そしてこの場合では、筋肉の衰えと皮下の美容成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸)減少が原因として考えられるでしょう。
また、これらとともに乾燥肌になるとマリオネットラインが目立ってくることもあります。
切る?切らない?リフトアップ術の種類とリスクについて
それでは、軽度の頬のたるみ、ブルドッグライン、マリオネットラインごとにおすすめのリフトアップ術をご紹介していきます。
なお、おすすめの治療方法はどのたるみにも適していますので、こちらでの分類分けはあくまでも参考として捉えておいてくださいね。
軽度の頬のたるみにはこのリフトアップ術
「ちょっと顔の輪郭がぼやけてきた」「頬の軽いたるみが気になる」という方には以下のリフトアップ術がおすすめです。
超音波治療
「ウルセラ」と呼ばれるリフトアップ術で、超音波をSMAS筋膜(表在性筋膜)に照射することで、頬のたるみを改善できる方法です。
この治療は皮膚を切開することなく受けられますので、手術が不安、怖いという方には特におすすめできるでしょう。
バッカルファット除去
バッカルファットとは、頬の深い部分にある脂肪で、若い頃は頬上部に存在していますが、年齢とともに頬の下部へと移動します。
そして、この脂肪を除去することで、将来的なブルドッグラインやマリオネットラインを予防できるとされているのです。
なお、バッカルファットは口内を切開して除去しますので、顔の表面から傷跡が見える心配がありません。
また、溶ける糸を使用するため、抜糸の必要もなく、治療後すぐに通常の生活を行えるというメリットもあります。
この治療は、早い段階で受けておくことでブルドッグラインやマリオネットラインの予防に役立ちますので、将来的なたるみ予防を今のうちにしておきたい方にもおすすめできるでしょう。
ブルドッグラインにはこのリフトアップ術
ブルドッグラインで垂れさがってる頬は、手術での改善がおすすめです。
リフトアップ術(切開手術)
切開によるリフトアップ術には、耳の周囲の皮膚を切開して余分な脂肪を取り除き、皮膚を縫合して完了する手術があります。
しかし最近では、切開後に糸を埋め込んで縫合するというリフトアップ術が主流になりつつあります。
このリフトアップ術では、皮膚を切開しなければならないというデメリットはあるものの、強力な引き上げ作用がある糸を使用するため、効果の持続期間が長いというメリットがあるのです。
このリフトアップ術は顔全体のリフトアップに役立ちますので、顔全体のエイジングケアを行いたい方には特におすすめできるでしょう。
マリオネットラインにはこのリフトアップ術
マリオネットラインにも、上記でご紹介した切開が必要なリフトアップ術がおすすめですが、糸を皮下に埋め込むスレッドリフトという方法もおすすめです。
スレッドリフトも糸の力で皮膚を引き上げる方法で、糸を埋め込むことで、少しずつ糸の周囲にはコラーゲン細胞が生成されるため、たるみ改善を実現できるのです。
この方法はメスで皮膚を切開しませんので、大がかりな手術をしたくない方におすすめですが、埋め込む糸の本数によってリフトアップの仕上がりに差が出ることがあります。
この点については、カウンセリングで医師の説明を聞いてみると良いでしょう。
リフトアップ術にはリスクがある?
それでは、今回ご紹介してきた治療の中で、リスクの心配がある治療と注意点についてご紹介します。
スレッドリフトには引きつりのリスクあり
スレッドリフトには、溶ける糸または溶けない糸を使用する方法があります。
そして、溶ける糸を使用した場合では時間をかけて体内に吸収されますが、溶けない糸の場合ではそのまま体内に残るため、万が一引きつった場合の修正が困難になることがあります。
切開手術では切開の位置が重要
切開するリフトアップ手術では、たるみ部分の余分な皮膚をメスで取り除きますが、取り除く皮膚面積が大きすぎると、皮膚が引きつって不自然に仕上がりになる可能性があります。
この状態になると修正が困難になりますので、そうならないためには、症例数が多く評判の良い美容外科クリニックで治療を受けることが大切です。
全般的に費用が高額
リフトアップ術は、メスを使用しない方法でも費用が高額で、数十万円~100万円超えの費用を覚悟しておかなくてはならないことがほとんどです。
もちろん、分割払いに対応したクリニックもありますが、総支払額が高額になることには違いありません。
リフトアップ術をお考えの方は、その費用対効果をよく確認してから治療を受けることをおすすめします。
まとめ
プルドッグラインやマリオネットラインは年齢を象徴するようなたるみで、できれば早めに改善しておきたいですよね。
今回は、これらのたるみ改善のためのリフトアップ術をご紹介してきましたので、気になる治療が見つかったなら、まずは美容外科クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。
ただし、リフトアップ術の中には高額でリスクを伴う種類もありますので、治療を受ける前には十分な検討期間と冷静な判断が必要になります。
リフトアップ術を受けるなら、即座に治療を決めるのではなく、まずは治療方法を理解した上でカウンセリングを受けて、実際に治療を受けるかどうかを決めてみると良いでしょう。