フラクショナルレーザーは後悔するって本当？効果とダウンタイムを種類別に徹底解説

フラクショナルレーザーは、ニキビ跡や毛穴の開きに効果的な美容治療として注目されています。

しかし、インターネット上では「後悔した」という声も見られ、施術を迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、フラクショナルレーザーで後悔する理由や、実際の効果、ダウンタイムの経過について詳しく解説します。施術を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

フラクショナルレーザーとは

フラクショナルレーザーは、肌に微細なレーザーを点状に照射して、目に見えないほどの小さな穴を開ける治療法です。この穴が治る過程で、肌が本来持つ自然治癒力が働き、コラーゲンやエラスチンの生成が強力に促されます。

従来のレーザー治療と異なり、点状に照射することで正常な皮膚組織を残すため、肌への負担を抑えながら再生を促せるのが大きな特徴です。1回の施術で約10〜15%の皮膚が新しく生まれ変わると言われています。

フラクショナルレーザーの種類

フラクショナルレーザーには、大きく分けて2つのタイプがあり、効果の現れ方やダウンタイムが異なります。

	アブレイティブ（蒸散型）	ノンアブレイティブ（非蒸散型）
特徴	皮膚の表面を微細に蒸散させる。効果が高い。	皮膚の表面は残し、内部に熱エネルギーを与える。
代表的なレーザー	CO2フラクショナルエルビウムヤグレーザー	ピコフラクショナルフラクセル
向いている悩み	深いニキビ跡（クレーター） 傷跡	毛穴の開き 小じわ肌のハリ・キメ
ダウンタイム	長い（5〜10日程度）	短い（1〜3日程度）

フラクショナルレーザーはこんな人におすすめ

以下のような肌悩みを持つ方に適した治療です。

おすすめの方

• クレーター状のニキビ跡が気になる
• 毛穴の開きや黒ずみを改善したい
• 小じわやたるみが目立つ
• 肌のくすみやキメの乱れがある
• 傷跡や妊娠線を目立たなくしたい

特に、化粧品やセルフケアでは改善が難しい深いニキビ跡や毛穴の開きに悩んでいる方に効果が期待できます。

効果がないと感じる人の特徴

フラクショナルレーザーの効果を実感できない方には、いくつかの共通点があります。

まず、1回の施術で劇的な変化を期待している場合です。肌の再生には時間がかかるため、複数回の継続が必要になります。

また、出力を弱めに設定していると、ダウンタイムは短くなりますが効果も限定的です。さらに、施術後のアフターケアを怠ると、色素沈着のリスクが高まり、かえって肌の状態が悪化することもあります。適切な保湿と紫外線対策が欠かせません。

「フラクショナルレーザーで後悔…」その5つの理由

理由1：効果を実感できなかった

フラクショナルレーザーは段階的に効果が現れる治療のため、即効性を求める方は期待外れに感じやすいです。1回の施術では皮膚の一部しか再生されず、目に見える変化を感じるには複数回の施術が必要になります。

特にクレーター状のニキビ跡を改善するには、真皮層までしっかり届くアブレイティブタイプ（CO2レーザーなど）での治療が効果的ですが、それでも複数回の照射が重要になります。

理由2：ダウンタイムが想定より長かった

フラクショナルレーザーのダウンタイムは、使用する機器や出力によって大きく異なります。

特にCO2フラクショナルレーザーの場合、赤みは3〜7日程度、かさぶたは5〜10日ほど続くことが一般的です。一方で、ピコフラクショナルレーザーなどノンアブレイティブタイプでは、赤みは1〜2日程度で落ち着くことが多いです。

「翌日からメイクができる」という説明も、レーザーの種類や出力によります。大切な予定の前にダウンタイムの長い施術を受けてしまい、見た目に後悔したという声も少なくありません。

理由3：色素沈着やニキビが悪化した

フラクショナルレーザー後には、炎症後色素沈着が起こるリスクがあります。これは施術後の炎症反応によるもので、特に紫外線対策や保湿ケアを怠った場合に起こりやすくなります。

また、施術直後は一時的にニキビが増えることもあります。これは肌の細胞が入れ替わる過程で起こる好転反応ですが、説明を受けていないと不安になるでしょう。

色素沈着は半年程度で徐々に薄くなり、最終的には消えることがほとんどですが、肝斑がある方はレーザーの刺激で悪化する可能性があるため、施術前に必ず医師に相談してください。

理由4：痛みが強すぎた

フラクショナルレーザーは、表面麻酔を使用しても痛みを感じる施術です。特にCO2レーザーのようなアブレイティブタイプは、施術中にヒリヒリ、チリチリとした熱感を伴い、施術後も半日程度は痛みが続くことがあります。

痛みの強さは照射の深さや出力によって変わりますが、「思ったより痛かった」と感じる方も多いです。痛みに不安がある方は、事前のカウンセリングで麻酔の種類や出力調整について相談することをおすすめします。

理由5：費用が高額になった

フラクショナルレーザーは複数回の施術が必要なため、トータルの費用が高額になりがちです。

5〜10回通うと、総額で10万円以上かかることも珍しくありません。初回の安価な料金に惹かれて始めたものの、継続費用が想定外に高くなり、途中で断念してしまうケースもあります。

ニキビ跡・毛穴への効果と必要な回数の目安

クレーター状のニキビ跡

クレーター状のニキビ跡の改善には、皮膚を蒸散させるCO2レーザーが最も効果的とされています。真皮層までしっかり穴を開けることで、凹んだ部分の組織再生を強力に促します。

開いた毛穴・黒ずみ毛穴

毛穴の開きや黒ずみには、ノンアブレイティブタイプも含むフラクショナルレーザーが効果的です。真皮のコラーゲン増加により肌にハリが出ることで毛穴が引き締まります。

ダウンタイムの経過と過ごし方

※ここではダウンタイムが比較的長いCO2フラクショナルレーザーを例に解説します。ピコフラクショナルなどでは、赤みやかさぶたの期間がより短くなる傾向にあります。

施術当日

施術直後は、肌全体に強い赤みとほてり感が現れます。ヒリヒリとした痛みが続くため、冷却パックで冷やすと症状が和らぎます。当日はメイクは控え、入浴は避けてシャワーのみにしましょう。

翌日

赤みは少し落ち着きますが、まだ目立つ状態が続きます。レーザーの種類やクリニックの方針によりますが、翌日からメイクが可能になることが多いです。肌が非常に敏感になっているため、低刺激のスキンケアでしっかりと保湿し、紫外線対策を徹底してください。

3日後〜

薄いかさぶたができ始め、肌がザラザラとした質感になります。無理に剥がすと色素沈着の原因になるため、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

1週間後

かさぶたが自然に剥がれ始め、新しい肌が見えてきます。まだ赤みが残っている状態ですが、徐々に引いていきます。

3〜4週間後

赤みは徐々に薄くなり、肌のハリやツヤ、キメの改善を実感し始める方が多いです。次回の施術は、肌が完全に回復する1〜2ヶ月の間隔を空けて行います。

ダウンタイム中の正しいアフターケア方法

ケア項目	具体的な方法
保湿	低刺激の化粧水と乳液で1日2〜3回、丁寧に保湿する
紫外線対策	SPF50以上の日焼け止めを2〜3時間ごとに塗り直す
冷却	赤みやほてりがある時はガーゼで包んだ保冷剤で冷やす

避けるべきこと

• かさぶたを無理に剥がす
• スクラブ洗顔など、強い摩擦や刺激
• サウナや激しい運動、飲酒（血行を促進し赤みを長引かせるため）

ダーマペンとの違いを3つのポイントで比較

項目	フラクショナルレーザー	ダーマペン
効果	熱作用があり、引き締め効果が高い 特に深いクレーターに有効	熱作用はないが、薬剤を導入できる 軽〜中度のニキビ跡や毛穴に有効
ダウンタイム	長い傾向（特にCO2） 赤み：3〜7日 かさぶた：5〜10日	短い傾向 赤み：1〜3日
痛み	ヒリヒリとした熱感を伴う痛み	チクチクとした針で刺される痛み
費用（1回）	5,000円〜50,000円（機種による）	10,000円〜30,000円

フラクショナルレーザーに関するよくある質問

まとめ

フラクショナルレーザーで後悔する主な理由は、主に5つありました。

1. 効果への期待値とのギャップ
2. ダウンタイム
3. 副作用
4. 痛み
5. 費用

これらは、自分の肌悩みやライフスタイルに合った種類のレーザーを選び、信頼できるクリニックで正しい説明を受け、適切なアフターケアを行うことで、その多くを回避できます。

治療を検討する際は、医師とのカウンセリングでリスクとメリットを十分に理解し、納得した上で施術を受けましょう。計画的に治療を進めることで、理想の肌を手に入れられますよ。