美容整形外科 保険適応に関して

美容整形を考えたときにまず知りたいのが、美容整形の費用の相場や費用対効果なのではないでしょうか。また、美容整形の種類によって医療費控除の対象になるのか?という部分についても気になります。こちらの記事では、美容整形で必要な平均的な予算や、医療費控除の対象になる可能性がある治療についてご紹介しています。

目次

美容整形って保険適用になるの?

テレビCMなどですでにご存じの方は多いはずですが、美容整形治療はどれも保険適用外で、自費診療扱いとなります。
まず保険適用の治療ですが、これは病気または怪我、そしてそれらの後遺症などで明らかに生活に支障をきたす可能性があり、治療が必要な場合に適用されます。
一方、美容整形は病気や怪我とは異なり、受けなかったとしても特に生活に支障をきたす可能性がないと考えられているため、保険適用外となります。
なお、美容整形を取り扱う美容外科などでも保険適用治療が行われることがありますが、それはワキガや多汗症などに限られています。

美容整形の費用は高い?費用の相場はどれくらい?

こちらでは、美容整形の中でも人気が高い「ほくろ除去」と「リフトアップ」の費用についてご紹介します。
なお、こちらでご紹介する美容整形の費用はあくまでも目安ですので、参考としてお考えください。

ほくろ除去は値段の割に再発しやすい?

ほくろ除去のシステムは美容外科によってまちまちですが、およそ直径5mm以内であれば5,000~15,000円前後となっていることが多いようです。
しかし、これは悪性のほくろではないと医師が診断した場合で、医師がメラノーマ(皮膚がん)の可能性があると診断した場合では、保険適用となることがあるのです。
この場合では、保険適用に対応していない美容外科から保険適用に対応している病院の紹介を受けることもできます。
なお、根が深いほくろの場合では再発することも珍しくありませんので、万が一再発してしまったら、値段の割に高いと感じる可能性があるでしょう。

リフトアップの美容整形にかかる費用はまちまち

リフトアップには、メスを使用せずに特殊な糸を皮下に埋め込む方法や、皮膚を切開・切除して皮膚を引っ張り上げる方法などがあり、それらにかかる費用はまちまちです。
たとえば、特殊な糸を埋め込む方法では、1本で4万円以上の費用が発生することもあれば、10本で3万円以内、10万円以内というように、費用にはかなりばらつきがあります。
また最近では、照射治療と合わせた糸によるリフトアップ術も登場してきており、この治療では20万円あるいは30万円前後の費用がかかります。
では、皮膚を切開・切除する美容整形ではどうなのでしょうか。
これもまた、実際に治療を行う美容外科などによって費用はまちまちですが、おおよそ30万円台で行うところが多いようです。

こちらでは、ほくろ除去とリフトアップを例に挙げて平均的な費用の相場をご紹介しました。
しかし、美容治療は美容外科によって費用がまちまちで、正確な平均値の算出が難しいというのが現状なのです。
また、ほくろが再発した場合ではさらなる費用をかけて治療を受けなければならないことがあるでしょうし、リフトアップ術後に皮膚がたるめば、再度治療を受けなければならないこともあるでしょう。
こうなると、ひとつの治療に何10万、何100万の費用がかかる可能性も考えられますね。
美容整形の費用は医療ローンを組んで払い続けることもできますが、実際に治療を受けるなら、その費用対効果をよく考えてから医療ローンを検討してみると良いでしょう。

歯の美容整形費用は医療費控除の対象になる!?

上記でご紹介したほくろ除去とリフトアップは保険適用外で、しかも医療費控除の対象にはなりません。
しかし、歯の美容整形であれば、条件付きで医療費控除の対象になる場合があるのです。

そもそも医療費控除って何?

医療費控除とは、一定の条件を満たして上で確定申告時に申告することで、1年間にかかった医療費の一部が還付金として戻ってくるという制度です。
この制度では、年収が200万円以上で1年間にかかった医療費(ご家族全員分の合計)が10万円を超えた場合に適用されるシステムで、支払った医療費の金額によって戻ってくる金額が異なります。
なお、年収200万円以下の方の場合では、医療費が所得金額の5%以上を超えると医療費控除の対象となります。
医療費控除で戻ってくる金額の上限は200万円となっていますので、1年間の医療費が10万円以上なら、確定申告時に医療費控除申請をしておくことをおすすめします。

歯の美容整形なら医療費控除の対象に!?

歯の治療には、インプラントや歯列矯正などがあり、これらは歯科や審美歯科、美容外科などで受けられる治療で、医療費控除の対象となります。
インプラントや歯列矯正は自費診療ですが、義歯、入れ歯、被せものに使用する金やセラミック、インプラントのセラミック、医師が必要と認めた歯列矯正などは、すべて医療費控除の対象になります。
ただし、治療ではなく美容整形目的で行われたインプラントは医療費控除の対象にはなりませんので、注意が必要です。

予算別でできる施術

それでは、予算別で受けられる施術(治療)をご紹介します。

10万円~30万円

プチ整形、埋没式二重まぶた形成術やヒアルロン酸、ボツリヌストキシン製剤注射、バストアップ治療などを受けられる予算です。
また、美容整形外科によっては切開のリフトアップも受けられる予算です。

100万円~150万円

顔全体の美容整形手術や、1~2部位の脂肪吸引手術を受けられる予算です。
また、毛髪再生治療なども場合によっては100万円を超える可能性がありますが、およそ100万円~150万円用意できれば、余裕で間に合うでしょう。

200万円~300万円

2~3部位の脂肪吸引手術、再生医療を受けられる予算です。
また、インプラントでは1本あたりおよそ12万円前後ですので、300万円用意できれば大半の歯をインプラントに入れ替えられるでしょう。

300万円~600万円

300万円なら身体全体の2分の1程度の脂肪吸引、顔全体の美容整形手術、長期で取り組むエイジングケアや毛髪治療に充てられる予算です。
また、600万円用意できれば、全身の脂肪吸引やその後のメンテナンスも十分受けられるでしょう。

950万円以上

ほぼ全身の美容整形が可能な予算です。

9,000万円以上かかるケース

何回も美容整形を行うことを想定した場合の予算です。

ところで、美容整形を激安で行うクリニックってどうなの?

美容整形の料金を調べていると、びっくりするくらい激安で美容整形を行っている美容整形外科を見つけることがあります。
では、このような美容外科はなぜ、激安で治療を行えるのでしょうか?
その理由は、以下の3点に集約されています。

  • テレビCMなどの広告費を削減し、治療費に還元している
  • 質が良いとはいえない材料を使用している
  • 流れ作業での治療

それでは、ひとつずつ解説しましょう。

テレビCMなどの広告費を削減し、治療費に還元している

テレビCMを15秒ゴールデンタイムに流す場合、数千万円の費用が必要になります。
しかし、美容外科など、美容整形を取り扱う医療機関では、医療機器のメンテナンスや新規導入など、常に設備投資をしなくてはなりません。
そして、広告宣伝費を削ることで、激安の美容整形が実現できるのです。

質が良いとはいえない材料を使用している

ヒアルロン酸やボツリヌストキシン製剤にはあらゆる種類があり、その中には良質とはいえない種類もあります。
しかし、そのように低品質な材料には安価で入手できるというメリットがあるため、実際に使用している美容整形外科は少なくありません。
低品質な材料でも人体に害が及ぶ可能性は考えにくいのですが、効果の持続期間が短いなどのデメリットがある可能性があるのです。
美容整形を安く受けられるならそれに越したことはありませんが、激安の場合では注意が必要でしょう。

流れ作業での治療

いわゆる“薄利多売”の営業方針で運営されているケースです。
このような美容外科は常に混雑していて、カウンセリングはそこそこで終えて、すぐに治療に誘導するケースが多く見受けられますので、注意が必要でしょう。

韓国での美容整形<費用は日本より安い?

整形大国・韓国の美容整形事情って気になりますよね?
そこで調べてみたのですが、韓国の美容整形費用は「日本より若干安い」ことがわかりました。
しかし、ここで考えていただきたいのは、韓国で美容整形を受ける際にはパスポート代や渡航費用がかかるということです。
また、日帰りでなければ宿泊費も必要になりますね。
つまり、韓国の美容整形は一概に安いとは言い切れないということです。

まとめ

美容整形手術をお手軽に受けられるようになった現在、複数部位の美容整形をお考えの方は多いかもしれません。
しかし、美容整形は美容外科によって設定料金が異なり、使用する材料が異なる場合もあるため、安易に受けるべきではないのです。
美容整形を受けようとお考えの方は、まずは予算を設定して、ご自身が本当に必要とする施術(治療)かどうかも見極めた上で、カウンセリングを受けることをおすすめします。

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